歯周病治療について

歯周病は歯やお口だけでなく
全身の健康にも影響する疾患です
歯周病は、歯ぐきや顎の骨など、歯を支える組織が細菌によって壊されていく病気です。生活習慣病の一つとされており、気づかないうちに進行するといった特徴があります。重症化すると歯が抜け落ちるだけでなく、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病、低体重児出産など、全身の健康にも悪影響を及ぼすリスクがあり、注意が必要です。初期段階は自覚症状がほとんど出ないため、日常のケアと定期的な歯科検診をしっかり行いましょう。
こんな場合はご相談ください
- 朝起きると口の中がねばつく
- 口臭が気になる、指摘された
- 歯みがきの時に歯ぐきから血が出る
- グラグラしている歯がある
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 歯と歯の間に食べ物がよく詰まる
- 歯が長くなったように見える
- 糖尿病などの持病がある
当院の歯周病治療

医学的根拠に基づく治療で
歯周病の改善を目指します
歯周病は、早期発見と適切な治療によって、改善を目指すことができる疾患です。当院では、歯周病治療において、世界的にも権威のあるスウェーデン王立イエテボリ大学の研究と、ヨーロッパ歯周病学会の検証に基づいた「ワンステージフルマウスデブライドメント」を取り入れています。歯周病の集中的な治療プログラムを行うことで最短1日で歯周病菌をまとめて除去し、再感染のリスクを抑えながらより効率的に治療を進めます。
歯周病治療の基盤となる治療方針
歯周病は、歯垢(プラーク)に潜む細菌によって歯ぐきや骨が壊されていく感染症です。歯周病の改善を目指すためには、歯垢(プラーク)を徹底的に取り除くことが重要であり、プラークを取り除くことができれば、重度の歯周病であっても改善が見込めます。当院では一時的な対処ではなく、歯を長く保つことを目標に、医学的根拠に基づく歯周病治療をご提供します。
できるだけ歯を残す
当院では、できる限り患者さまの歯を残すことを考えながら歯周病治療を行っています。抜歯やインプラント以外の選択肢も追求し、大切な歯を守ります。
治療による負担を抑える
治療時の痛みや負担をできるだけ抑えるために、専用の超音波機器やエアフローなどを活用しています。負担を抑えつつ、効果的な治療を目指します。
治すことに徹底したこだわり
歯周病を根本的に治すことを重視し、対症療法にとどまらない治療を行っています。科学的根拠に基づく方法で歯周病の再発を予防します。
治療期間の短縮化
従来の治療(保険診療)では半年以上かかることもあった歯周病治療を、当院では最短1日で治療しています。治療期間が短縮し、通院の手間も減ります。
手技指導で再発予防
歯周病の再発を防ぐには、患者さまご自身による適切なケアが重要です。当院では数値化された目標を掲げ、歯科衛生士による指導・サポートを実践します。
国際基準の診療を提供
国際基準に基づき、専用機器を用いた歯周病治療をご提供します。研究データと治療内容を照らし合わせながら、質の高い歯周病治療を実現します。
ルートプレーニングを行わない理由
当院では、歯周ポケットの奥深くまで器具を入れて歯石を除去する処置(ルートプレーニング)を行っていません。その理由は、歯石と一緒に歯の根まで削ってしまい、歯周組織へのダメージや知覚過敏、歯ぐきが下がるといった症状を引き起こすからです。歯周病治療に必要なのは、歯石を除去することではなく徹底したプラークコントロールです。そのために当院では専用機器を使用し、痛みや負担を抑えながら確実に歯周病を治療していきます。

担当の歯科衛生士に
よるきめ細かなケア
一人ひとりの口腔環境に
合わせた治療
歯周病は再発しやすい病気だからこそ、継続的なメンテナンスが重要です。当院では、患者さま一人ひとりに担当の歯科衛生士がつき、お口の状態に合わせた治療プログラムをご提案しています。確かな知識と技術をもとに、歯周病の再発リスクを抑えるお手伝いをしています。
治療内容
TBI(ブラッシング指導)

TBIは、歯みがきの仕方を一人ひとりのお口の状態に合わせて指導するケアです。歯周病の予防・改善には、ご自宅でのセルフケアがとても重要となります。みがき残しが多い部位や正しい歯ブラシの動かし方を歯科衛生士が丁寧にお伝えし、日常的に実践できるようサポートします。
エアフロ―(EMS)

エアフロー(EMS)は、微細なパウダーと水流を噴射して、歯面に付着したプラークや着色汚れを効果的に取り除く方法です。歯ぐきや歯の表面に優しくアプローチできるため、細かい部分や歯周ポケットのケアにも適しています。見た目の清潔感を保つだけでなく、歯周病菌の除去にもつながり、予防効果を高めることができます。
スケーリング

スケーリングは、歯の表面や歯ぐきの中に付着した歯垢(プラーク)や歯石を取り除く基本的な歯周病治療です。専用の器具を使って、細菌の温床となる汚れを丁寧に除去することで、歯ぐきの炎症を抑え健康な状態へと導きます。定期的に行うことで、歯周病の進行を防ぐことができます。
再生療法(CGF/AFG)

重度の歯周病で骨が破壊されている場合には、再生療法によって組織の回復を目指すことが大切です。当院では、CGF(フィブリンゲル)やAFG(血漿)を用いて、ダメージを受けた部位の治癒および再生を促す治療を行っています。患者さま由来の成分であるため、拒絶反応のリスクが少なく、安全性に配慮した治療が可能となります。
残せる、残せないの適切な診断
費用
料金表
| 基本料金 | 5,500円 |
|---|---|
| 中等度歯周病 | 5,500円/1ヵ所 |
| 重度歯周病 | 11,000円/1ヵ所 |
| 再生治療 | 165,000円/1ヵ所 |
※表示金額は全て税込みです
※公的医療保険が適用されない自由診療です
お支払方法
当院では、下記のお支払方法が可能です。

- 現金
- 現金でのお支払い

- クレジットカード
- VISA/JCB/Mastercard/American Express/
Diners Clubなど

- 電子マネー
QRコード決済など

- デンタルローン
- 低金利分割払いでの
お支払い
医療費控除について
1年間(1月1日~12月31日)に10万円以上の医療費を支払った場合は、医療費控除によって一定の金額の所得控除を受けることができます。ご自身の支払いに限らず、生計を共にするご家族が支払った医療費も対象となります。詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。
注意点・リスク・副作用
・治療後は、一時的に知覚過敏の症状が出る場合があります。
・歯ぐきが改善すると腫れがおさまるため、歯ぐきが下がったように見える場合があります。
よくあるご質問
なぜ歯ぐきが上がったり下がったりするのですか?
歯ぐきが上がったり下がったりする原因には、歯周病が深く関わっています。腫れによって歯ぐきが盛り上がって見えることもあれば、歯周病の進行で歯ぐきが下がって見えることもあるのです。また、強すぎるブラッシングなどにより、歯ぐきが下がることもあります。原因によって治療法は異なるため、まずは正確な診査・診断が大切です。
歯周病予防として歯石を除去したほうがいいと聞きます。どのくらいの頻度で行うといいですか?
まずお伝えしたいのは「歯石を取る=歯周病予防ではない」ということです。歯周病は、歯垢(プラーク)に潜む細菌によって歯ぐきや骨が壊される感染症であり、歯石自体が直接悪さをするわけではありません。問題となるのは、歯石が付着すると歯ブラシが届かない場所ができ、歯垢が溜まりやすくなることです。歯石が付くということは、歯と歯ぐきの境目を十分にみがけていない可能性があります。歯石の付着を目安に対処していると、歯周病がじわじわ進行してしまうかもしれません。
歯周病を予防するには、数ヵ月に1度は歯科医院に通院して正しい歯みがきの仕方を習得し、歯石が付かない状態を維持することが大切です。「歯周病予防のために歯科医院に通う」という習慣に、なじみがないかたもいるでしょう。しかし、欧米では歯科医院に来院されるかたの約8割が、みがき残しのチェックと歯みがきの練習のために通院しています。むし歯や歯周病の治療で通院する人は2割だけです。その結果、80歳を超えても多くの人が自分の歯で生活しています。すべての歯を完璧にみがける人はいません。だからこそ、歯科医院を活用し歯周病予防を行うことが大切なのです。
歯ぐきが腫れています。歯周病予防としてなにができますか?
歯ぐきが腫れているのであれば、すでに歯周病になっている可能性が高いので、予防より先に治療をされたほうがいいと思います。当院では歯周病の治療から予防まで、一貫した診療を行っています。患者さまご自身で歯を守れるように、歯科衛生士が担当につきケアの方法や生活アドバイスなどを丁寧にお伝えします。まずは一度、ご来院ください。
持病との兼ね合いで数ヵ月後に抜歯予定だが、歯ぐきの腫れや出血が気になる。
たとえ数ヵ月後に抜歯の予定がある場合でも、歯ぐきの腫れや出血をそのままにしておくのはおすすめできません。歯周病は歯ぐきの病気であり、炎症が強い部分を放置すると、周囲の歯や骨にも影響が及ぶことがあるからです。まずは状態を確認し、必要であれば炎症を抑えるケアを行うことが大切です。他の歯を守るために、抜歯の時期を待つのではなくお早めにご相談ください。
歯周病には、なりやすさなどがあるのでしょうか?
歯周病になりやすいかどうかは、お口の中にいる歯周病菌の種類や数によっても変わってきます。実はそうした菌の状態を調べる検査もあるので、気になるかたはぜひ一度歯科医院でご相談ください。なお程度の差はありますが、日本人の約8割が歯周病にかかっているとも言われています。「自分は大丈夫」と思い込まず早めにチェックしておくことが、お口の健康を守る第一歩になります。
侵襲性歯周炎(しんしゅうせいししゅうえん)とは何ですか?
侵襲性歯周炎とは、歯ぐきの炎症は強くないにも関わらず、骨だけが急速に破壊されていく歯周炎です。一般的な歯周病原菌とは異なる細菌が原因であり、短期間で歯が抜けるほどグラグラしてくるといった特徴があります。診断はレントゲンと細菌検査でできるため、心当たりがあるかたは今すぐに歯科医院を受診してください。
智歯周囲炎(ちししゅういえん)とは何ですか?
智歯周囲炎とは、親知らずの周りに細菌が入り込んで炎症を起こす病気です。抗生物質や消毒で一時的に症状を落ち着かせることができますが、親知らずがそのまま残っていると高確率で再発します。一般的には、親知らずを抜歯することで治療を行います。通院期間や費用も親知らずの状態によって変わりますので、詳しくはお問い合わせください。

