歯周病とは、歯周病菌が歯茎に感染することによって、歯の周りの歯茎や骨が破壊されていく病気です。
歯の病気ではなく歯茎の病気で、原因は歯石ではありません。
特徴は、痛みが出ることがほとんどなく、気づかないまま進行しやすいことです。歯周病菌によって歯の周りの骨が全てなくなると、歯が抜け落ちます。
歯周病は珍しい病気ではなく、現在、日本人の約80%がかかっています。
実は「年を取ったら歯が抜ける」というのはウソです。ほとんどの人は、自分が歯周病に感染していることに気づかないまま歯が抜けます。
下の図は、抜歯になる原因別の割合で「歯周病」がありますが、歯周病が原因で自然に歯が抜けてしまった場合の数は入っていません。
近年は、虫歯が原因で歯を抜くことが少なくなってきているので、歯周病が原因で抜歯する割合が大きくなっています。
簡単にいうと…
虫歯は「歯が溶ける」病気です。
歯周病は「歯が抜ける」病気です。
歯周病は歯石を除去すると症状が良くなっていたため、昔は歯石が原因と考えられてきましたが、1960年代に歯石ではなく細菌の塊(プラーク)が原因であると判明しました。
そして、1980年代にようやく治療法が確立してきました。
日本以外の先進国ではこのことが周知され、歯周治療も原因を取り除いてしっかり治す方法がとられています。
しかし、残念ながら日本では、現在でも1960年以前の方法で歯周治療が行われています。
日本の歯周治療(歯石除去)は、下記にある図の流れで行われています。検査の結果によって、治療工程が異なります。
日本の歯周治療は刃物を使用して歯石を削り取るので痛みを伴うことがあります。
なぜなら、歯石と一緒に歯の根も削られることが多いので、知覚過敏(しみる)症状が出たり、歯石と一緒に歯と歯茎をつないでいる組織を破壊することが多いので、歯茎が大幅に下がって歯の根がむき出しになったりするためです。
また、日本の歯周治療は基本的に歯石しか除去しないため、一時的に改善しますが再発することが多いです。
結果的に、治療したのに歯周病が進行し、歯を抜かなければならなくなる場合があります。
治療期間は処置にかなり手間がかかるので、数か月~1年以上かかります。
歯周病はプラーク(細菌の塊)が原因です。
最新(ヨーロッパ)の治療では歯や歯茎を傷つけることなく、プラークだけを取り除きます。
特徴は、歯周治療専門の機器を用いることで、歯や歯茎にほとんど触れずに処置ができることと、痛みをほとんど感じることなく最短1日で治療を終わることです。
最新の歯周治療の流れは、以下の4ステップです。
重度の歯周病の場合、骨の破壊が進んでしまっています。
そのため、治療して一時的に改善しても磨けない場所が残り、磨けない場所にはプラークが発生し歯周病が再発します。
再生治療の目的は破壊された骨をもう一度再生し磨けない場所を無くすことです。
当院では歯周病の疑いのある方に、精密な検査をお勧めしています。
心配な方はご来院ください。
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