平成22年6月13日新座市で歯科治療で幼児が死亡するという痛ましい事故が発生しました。
この事故では、わずか2歳の幼児を大人数人で拘束して強引に治療を行おうとし、局所麻酔後ロールワッテという直径一センチ長さ約3センチほどの成型綿花を、簡易防湿という手法のため上の唇と歯肉との間にはさんだところ、幼児が首を動かしロールワッテが口腔内に落下し気道内に誤吸引し窒息して死亡したものです。
どんなに大人が力任せに抑え付けても、渾身の力をこめて嫌がる小児の首の左右の動きを規制することは困難です。
従って抑制治療は心的外傷を起こすリスクのほかに、このような誤飲事故を招く危険を常に持っています。
当院ではこのような危険を周知しているため、泣いている小児への強引な拘束治療はこれまでも一切行っておりません。
スムーズに治療ができないお子様には、少しずつ練習をしてもらい、使用する器具や材料に慣れてもらってから治療を開始します。
この方法で、どんなにできない子供でも、1人で座って治療ができる状態にすることができます。
小児の拘束治療を行わなければならない唯一の場面は、その処置を行わなければ生命に関わる緊急事態の場合のみと考えております。
わが子の治療を早く終わらせたいという気持ちは分からなくもないですが、子供に命を懸けさせて強引に行う価値はありません。
ご理解とご協力をお願い申し上げます。
カルミアデンタルクリニック 院長
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