歯科治療は頭部に近い場所の治療であるため、振動や衝撃が”頭に伝わりやすい”という側面があります。また、歯医者独特の「キーン」という機械音が苦手・嫌だという方は多いのではないでしょうか?
そんなご不安を抱えている患者さまのために、痛い治療・怖い治療を避ける方法として「静脈内鎮静法(じょうみゃくないちんせいほう)」というものがあります。
静脈内鎮静法とは、鎮静薬を静脈に点滴し、半分眠っているような状態を作ることで、痛みへの不安や恐怖心を和らげながら施術を行う治療法です。
全身麻酔のように完全に意識がなくなるわけではありませんが、眠っているようなウトウトとした状態で治療を行います。意識はありますので、呼びかけに答えられる状態ではありますが、麻酔薬の健忘作用により治療中の記憶はほとんど残りません。
・歯科治療が苦手な方や、治療中に具合が悪くなる方(歯科恐怖症)
・お口の中の手術を受ける方(インプラント・親知らずの抜歯など)
・短期間でも早く治療を終わらせたい方
・お口の中に物が入ると「オエッ」となる方
・基礎疾患(高血圧・心疾患・糖尿病など)をお持ちの方
・リラックスして歯科治療を受けたい方
などなど
・麻酔薬に対してアレルギーがある場合は、静脈内鎮静法を適応できない場合があります。
・当日は、自動車・オートバイ・自転車などの運転は禁止です。
・治療6時間前からは食事を控えてください。なお、治療2時間前までは水分は飲むことができます。
・術後には眠気やふらつきが残る場合がありますので、十分な回復を待ってからご帰宅いただきます。
・念のため、当日は危険な作業や重要な判断を必要とするようなことは行わないでください。
・自費診療となります。
体調などについて、いくつか問診をさせていただきます。
不安や疑問点があれば、事前に遠慮なくご質問ください。
その後、当日行う処置のご説明と今後の治療方針についてご説明いたします。
点滴を使って、静脈から麻酔薬を注入していきます。基本的に腕の静脈から点滴を行いますが、患者様の状態によっては手の甲など他の部分にすることはあります。
どうしても点滴の際の注射に関しては、痛みを完全に消すことはできませんが、使用する針の細さなど、その痛みに対する工夫をしているためご安心ください。
3.安全を確認後、麻酔のお薬を注入精神安定剤を注入
点滴を開始後、患者様の安全を確認した後、麻酔のお薬を注入していきます。患者様の安全を確認した後、精神安定剤を注入していきます。
状態を確認しながら投与量の調整をしていきます。その際、患者様の歯科治療への恐怖の度合いによって、完全に眠った状態にするか、軽く受け答えができる状態のいずれかにします。
4.必要に応じた局所麻酔の使用
麻酔が効いてきたことを確認し、処置内容によってはお口の中の局所麻酔も使用します。処置内容によっては局所麻酔を使用するか検討していきます。
治療がスタートした後も、患者様の心拍や血圧などのデータをリアルタイムでチェックしながら、万全の状態を整えながら治療を進めていきます。
5.治療終了・体調チェック
治療後、麻酔効果が抜けるまで安静にしていただきます。眠気やふらつきが回復するまでは、30分~1時間程度となります。医師の診察で回復を確認した後、ご帰宅いただきます。
治療に対して不安や恐怖心を持つことは、決して恥ずかしいことではありませんし、珍しいことでもありません。
事前の問診や検査などで、患者様の状態をしっかり把握した上での治療になりますので、静脈内鎮静法は非常に安全性の高い麻酔方法です。
カルミアデンタルクリニックでは、患者様が安心して通っていただけるように日々診療に取り組んでおります。できる限りのご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
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○:9:00~14:00/15:00~19:00
●:10:00~13:00/14:00~17:00
△:10:00~14:00
休診日:水曜・祝日