根管治療について

進行したむし歯をしっかり治療
歯を残すことを目指した
精密根管治療
根管治療とは、むし歯が神経まで進行した歯に対して行う、歯の根の中の処置です。根管内部は、肉眼では確認できないほど非常にせまく複雑な構造をしています。当院では歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を導入した精密根管治療をご提供しており、患部をしっかり把握しながら、精密かつ再発リスクの少ない治療を行っています。むし歯の取り残しを防ぎ、大切な歯を守るために、気になる症状はお気軽にご相談ください。
こんな場合はご相談ください
- 冷たい食べ物・飲み物が歯にしみる
- むし歯が進行し抜歯をすすめられた
- 何もしなくても歯がズキズキ痛む
- なるべく歯を抜かずに治したい
- 噛む時に歯に痛みや違和感がある
- 歯の根の治療をしても改善しない
- むし歯治療した場所が痛み出した
- 他院で治療できないと言われた
当院の根管治療

日本歯内療法学会専門医による
精密根管治療をご提供
当院には、日本歯内療法学会専門医である寺岡寛先生が在籍しており、むし歯の進行度や根管内部の状態に応じた精密根管治療をご提供しております。保険診療にとらわれない治療方法をご提案することで、むし歯の再発を防ぎ、再治療の必要がない状態へと仕上げていきます。ご自身の歯を守りたいかた、強い痛みや腫れなどを繰り返したくないかたは、一度ご相談ください。
精度を上げるための設備

マイクロスコープ
肉眼では見えない根管内部を最大30倍まで拡大できる歯科用顕微鏡です。むし歯の取り残しや削りすぎを防ぎ、より安全で確実な処置が可能になります。

ラバーダム防湿
唾液や細菌が入り込むのを防ぐために使用するゴム製のシートです。根管治療は無菌状態を保つことが重要であり、治療精度や成功率を向上させます。

ニッケルチタンファイル
柔軟性と強度を兼ね備えた特殊な治療器具です。従来では届きにくかった部位までしっかりと処置でき、根管の清掃をより丁寧かつ効率的に行えます。

根管拡大装置
根管内部を一定の力とスピードで拡大できる電動機器です。安定した操作により根管内部の形を整えられます。洗浄や消毒など治療効果を高められます。

MTAセメント
高い封鎖性と生体親和性を持つ歯科用セメントです。微細な穴や破損部を確実に封鎖し、細菌の侵入を防ぐことで、歯の長期的な保存に役立ちます。
保険診療と自由診療の違い
保険診療と自由診療では
治療精度が異なります
根管治療では、保険診療と自由診療で使用できる機材や手法に差があり、治療の精度や再発リスクに違いが出てくることがあります。それぞれの特徴を理解したうえで、納得できる方法を選ぶことが大切です。
| 保険診療 | 自由治療 | |
|---|---|---|
| 治療方法 | 歯の神経をすべて除去 神経を失った歯は抜歯リスクが高まる |
感染部分のみを取り除く 神経を残すことで歯の寿命を延命 |
| 治療時間 | 15~30分 | 60~90分 |
| 通院回数 | 7~8回 | 1~3回 |
| 治療の成功率 | 初回30%程度 再治療の場合20%未満 |
80~96% |
| 使用する機材・視野 | 肉眼、拡大鏡を使用 ※拡大鏡…最大8倍 |
マイクロスコープ ※マイクロスコープ…最大30倍 |
| 使用器具の制限 | 制限あり | 制限なし ニッケルチタンファイルなども使用可能 |
| 再発の可能性 | 自由診療よりも高い | 保険診療よりも低い |
| 費用 | 保険適用のため比較的安価 | 保険が適用されないため比較的高価 |
根管治療は歯を残すための
“最終手段”です
根管治療は、歯を残すための最後の手段です。しかし、治療の精度が不十分だと細菌が再び侵入し、再治療を繰り返しても最終的に歯を失ってしまうことがあります。そうならないためには、より精度を上げるための設備と技術を用いた自由診療での治療が有効です。当院では、経験豊富な日本歯内療法学会専門医が精密根管治療を行い、大切な歯を長く守るためのサポートをしています。歯を残したいとお考えのかたは、ぜひ一度ご相談ください。
治療内容
保険診療で行われる一般的な治療のほか、自由診療による以下の治療にも対応しております。
歯髄温存療法(VPT)
神経を残すため、一部の残せない神経は除去して、神経を保護・温存する治療法です。将来的な抜歯リスクを抑えることができます。
精密根管治療(RCT)
歯の根の中に細菌が入らない状態で、3~30倍程度まで拡大できるマイクロスコープを用いて治療します。成功率が高く、再発を防ぐことが可能です。
歯根端切除・意図的再植
根管治療が行えない場合や、行っても治らなかった場合に行う治療です。歯を残すための唯一の方法であり、症例に応じて取り入れています。
費用
料金表
| 再診料 | 1,100円 |
|---|---|
| 歯肉切除 | 11,000円 |
| MTA充填 | 33,000円 |
| 歯牙移植後の根管治療 | 165,000円 |
| クラウンレングスニング | 55,000円 |
| 意図的再植後の再処置 | 38,500円 |
| 器具破折片除去 | 55,000円 |
| 歯根端施術後の再処置 | 38,500円 |
| 生活歯髄切断法 | 66,000円 |
| リバスキュラリゼーション | 110,000円 |
| リバスキュラリゼーション後の根管治療 | 66,000円 |
| 歯根端切除 | 77,000円 |
| 生活歯髄切断後の根管治療 | 99,000円 |
| 意図的再植 | 82,500円 |
| 自家歯牙移植(根管治療は別途必要) | 110,000円 |
| マイクロスコープ根管治療 | 165,000円 |
| 外科的破折診断(フラップ) | 110,000円 |
| コア除去のみ自費で行う場合 | 33,000円 |
| 自費根管治療の検査・相談 | 11,000円 |
※表示金額は全て税込みです
※公的医療保険が適用されない自由診療です
お支払方法
当院では、下記のお支払方法が可能です。

- 現金
- 現金でのお支払い

- クレジットカード
- VISA/JCB/Mastercard/American Express/
Diners Clubなど

- 電子マネー
QRコード決済など

- デンタルローン
- 低金利分割払いでの
お支払い
医療費控除について
1年間(1月1日~12月31日)に10万円以上の医療費を支払った場合は、医療費控除によって一定の金額の所得控除を受けることができます。ご自身の支払いに限らず、生計を共にするご家族が支払った医療費も対象となります。詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。
注意点・リスク・副作用
・治療後に一時的に痛みが出る可能性があります。
・状態によっては根管治療により改善が見られなかったり、症状が再発したりすることがあります。
・治療を途中で中断すると再治療のリスクが高まりますので必ずご予約日にご来院ください。
よくあるご質問
根幹治療は大体何回くらいするものなのでしょうか?
理想は1回です。根管治療の目的は、歯の根の中に入った細菌をゼロにすることなので、1回目で終わらないと次に処置するまでに細菌が増殖したり、仮の蓋が取れて新しく菌が入ってしまったりします。
ただ、状況(歯の形や感染状況)によってはすべての作業を終わらせるのに数時間かかったりしますので、数回に分けて行うこともあります。
過去に神経を抜く治療をした歯が、痛んだりしみたりします。
よくある話ですが、神経の治療をした歯と症状が出ている歯が別である可能性が高いです。すぐに歯科医院で治療してもらいましょう。ちなみに、神経を抜いたからむし歯にならないということはありません。
神経を抜くことのメリット・デメリットを教えていただきたいです。
神経を抜くことのメリットは特にありません。歯の神経がある場所には、一緒に血管もあります。つまり、神経がある歯には血が通っています。歯に通っている血液は歯に栄養を与え、歯の強度を保ったり酸などの刺激で溶かされかけた歯の表面を修復したりします。神経を取り除くと血管もなくなってしまうので、少しずつ歯の強度が落ち、割れたり折れたりしやすくなります。折れ方によっては歯を残すことが困難になります。神経を抜いた歯は、将来抜かなければならなくなる可能性が高いということです。
根幹治療をしている奥歯が欠けてしまいました。
今の歯科治療では、歯の根が折れてさえいなければ抜歯になることは滅多にないと言われています。早めに根管治療を終わらせるようにしましょう。
